【2023春編】ボカロヲタクの僕が今聞くべきボカロ曲を布教する回
ボカロはいいぞ
皆様こんばんは、私です。
突然ですが私はボカロ曲が大好きでございます。
小学生の頃からボカロカルチャーに触れ続け、ずっとボカロカルチャーから離れず気が付けば10年以上がたち、少なくとも並の他人よりもボカロ曲を聴き続けている自負があります。数少ない自分の誇れるところかもですね。
大昔から好きなボカロ曲を追加し続けて地層みたいになってるプレイリストは最近YouTubeでは500曲を超え、Spotifyでは総再生時間26時間に届きました。
全部聴き起こそうとすると丸一日でも足りないんですね。怖
とにかく私がボカロに時間を沢山使ってきたヲタクであることが伝わればなと思います。
そんなヲタクがたまに聞くのが「今のボカロ曲は聞いていないなあ」という一言。
昔はボカロ聞いてた、とか古のボカロ曲は聞いたことがある、とか。その後に続くのはいつだって「でも今は聞かなくなっちゃったな」
分かります、ボカロも非常に長い歴史を持つコンテンツになってきました。特に生まれてから高々20年くらいしか経っていない我々にとってはほとんど物心つく頃に爆発的に流行したこのカルチャーは昔のものであると思ってしまいがちなものであります。
カルチャーと人の関わりはそれこそ人間の数だけある十人十色であるべき。ボカロ好きな友達がカラオケで歌ってるのを聞いたことがあるから何曲かだけ知ってる人。歌い手様が歌ってたのを中学生の頃聞いていて思い出のお気に入りのボカロ曲がある人。昔一時ボカロにハマっていてめちゃくちゃ聞いていたけど好きなアーティストに出会ってからその運命的な邂逅に全ベットしてそのアーティストのファンとして生きている人。
ボカロが過去の思い出であるという人々がいることをずっとボカロ沼に浸かって呼吸している私は肯定しなくてはなりません。あなたの人生を彩る中の一つの色彩としてボカロがあれば私は嬉しいのです。
否!!!!!!!!!!!!!!
否は言い過ぎだしここまで並べた正論を否定するつもりはないけどでもなんか悲しい、というか正論で人類は救われないことを人類史が証明していることをいいことに少しだけ我儘を言いたいんだ!!
今のボカロにはあなたを満足させられるものが絶対にある!!!!!!!!!!!!
だから今こそボカロカルチャーに触れてみてほしい!!!!!!!!!!!!!!!!
昔のボカロにもいい曲は沢山あります。それと同じくらい今のボカロにもいい曲が溢れているのです。
触れ忘れてたけどボカロ全然知らねえやってそこのあなた。あなたにこそボカロ曲をおすすめしたい。ボカロは永遠に生き続けるカルチャーであるが故にいつ入り初めても遅いことはありません。
今回はほんとに最近の曲から五曲だけピックアップして皆様におすすめしてみたいと思います。15分程のこの再生リストがあなたの人生の新しい彩りになったらめちゃくちゃ嬉しいです。
なんか仰々しいこといっぱい言ったけど要は布教がしたいんです;;ちょっとだけ付き合ってください;;;;
再生リスト
今回の記事を書くにあたりほんとに最近の曲を紹介したかったので2022年後半以降に投稿された曲の中から五曲をピックアップし、2023春編として再生リストを作成しました。なので現代ボカロの必須科目になってる「ロウワー」「マーシャルマキシマイザー」「きゅうくらりん」等の曲は入っておりません。これらの曲もめちゃくちゃ良い曲ですので聴いてみてください。
もしかしたら2022夏編とかがこの先投稿されるかもしれません。タイムリーに曲をおすすめする機会を作ることでボカロにアンテナを張り続ける必要ができるし、布教もしまくれるってことで僕一人がwin winになります。幸せですね
以下にSpotifyとYouTubeで作った再生リストを載せます。また各曲の紹介を簡単にする部分でもその曲のURLを載せておきますので、まずプレイリストを流し聴きしてもらってもいいですし気になる曲だけつまんで聴いてもらうのでも苦にならないようにしてあるかと思います。自分に合う方法で楽しんでくださいね。
500曲越えのプレイリストは流石にちょっと恥ずかしいので公開は控えようかなと思います。気になる人は私に直接連絡ください、良い作業用BGMになることは保証します。
ユニコーンガール
新気鋭のボカロP、Kaiさんが22/10/07に投稿した曲になります。
この方の曲の特徴はいくつかあるのですが、まずポップで可愛らしい特徴的な音やジャジーなピアノやバスの音で曲が作られていることが挙げられます。飴玉を転がすような音や木琴のような音、リップ音のような可愛い音がジャジーなピアノとバスに乗っかることでこの方の曲でしか味わえない「ノれる」サウンドが展開されていきます。
また疾走感のあるメロディーラインや展開が前述の特徴的な音とシナジーを産んで非常に爽やかな曲になっています。曲全体がハイテンポで疾走感があることで曲そのものが「ノれる」ものになるわけですね。
そしてサムネイルを見て分かるようにめちゃくちゃ可愛い女の子の気持ちを主題にしており、その主観で語られる歌詞が曲調とは相反して意外と毒々しくなっていることで満足感まで得られるようになっています。短い曲でも聴きごたえが生まれているわけですね。ダンスしやすい曲調も相まって今年中にTik Tokでバズると予言しております。
特にこのユニコーンガールという曲はなにもかもが良いです。とりあえず聴いてみてください。
地球の裏
「きゅうくらりん」に代表されるような独特な世界観で人々を魅了していくいよわさんが22/11/29に投稿した曲になります。
私は特にこのいよわさんのヲタクなので語り始めると長いです。ほんとに大好きなのでその良さを歴史も交えて解説する記事を書こうと今決めました。
この地球の裏という曲、不安定な旋律が五拍子で始まるイントロが始まる異質さからきゅうくらりんは知ってるよ!って方はびっくりするような曲になっております。
ですがこの曲昔のいよわさんの狂気と現在のいよわさんの技術の集大成みたいな曲になっております。
一度聴いてびっくりし、二度聴いて色んなことに気づき、三度聴いて(ちょっと良いかもな……?)になったあなたは絶対いよわさんの魅力が好きな人類です。今後出るいよわさんについて語る記事が出る日を楽しみにいよわさんにはまりましょう。細かい解説や魅力についてはその記事にぶつけてみようと思います。
具体的なことはなにもわからないけどまくし立てるような歌と終盤で豹変するMVとでまるでノベルゲームでバッドエンドを踏んだような焦燥感と興奮を強制的感じさせられる感覚はこの曲の他では味わえないものだと思います。一度味わってから何度か反復して感じてみてください。
匿名M
ボカロカルチャーの生ける伝説、ピノキオピーさんが23/02/17に投稿した曲です。
投稿十日くらいで300万再生とかされててビビった。
この曲はあのARuFaさんが初音ミク匿名M氏にインタビューを行うという内容の曲になっております。いや意味わかんないと思うけどマジで。
「えー、本日はインタビューよろしくお願いいたします。」から始まるこの曲はどう考えてもトンチキな内容であるのに人間臭い部分と機械らしい部分を行ったり来たりしながらボカロそのものを痛烈に歌った(?)内容とイカした低音パート、なによりそこまでの語り口を展開させてめちゃくちゃ良い歌に仕上げてる激かっこいいサビも相まって聞いた後すごい満足感を与えてくれる曲になっています。
一歩間違えれば聞いた後今のは何だったんだ?になりかねないベテランでないと成り立たないような難しいバランスを完璧に調整して「面白がって聞いてたらかっこいい曲に変化して度肝を抜く」構成にしてるのは流石すぎますよね。
感情的な歌詞を無機質に歌う初音ミクMと無感情な歌詞を人間的に読み上げるARuFaさんの対比も素晴らしいですよね。ボカロの良いとこを特徴的に演出していてここもかっこよさを感じさせるところに繋がってると思います。
中毒性が特に強い曲だと思うのでみなさん僕と一緒にリピートしまくりましょう。
スターリースタート
ボカロ界のレジェンド、かいりきベアさんが初音ミク生誕15周年を記念して発売されたフィギュアとのタイアップ曲として作成した曲になります。
この曲はなにより疾走感のある激かっこよサウンドと光属性すぎる歌詞が特徴です。
かっこよくて強いものは全人類大好きです。そういう曲です。
かいりきベアさんは心をえぐるような歌詞と耳に残るメロディーラインが特徴の方なのですが、その歌詞が光属性に振り切れた結果こんなかっこいい曲になっています。
特にメロディーラインが秀逸で、サビのメロディーは最近のベアさんの曲らしい人間に歌わせる気のないものになっています。「明クル明クル」の部分大好き。
改めて初音ミクって去年15周年だったんですね。あの10周年から5年が経ったことに驚きを隠せません。多分20周年もびっくりすると思います。
QUEEN
「KING」で大ブレイクを起こしボカロが息を吹き返すきっかけにもなった、Kanariaさんが22/08/06に投稿した曲になります。
Kanariaさん独特の上品なサウンドや調声、容赦なく響く低音、音の重なりが計算され尽くした引き算と足し算で曲の盛り上がりを作る手法が惜しみなく発揮され尽くした贅沢な曲になっています。
またタイトルや曲調、イラストや背景色から分かるようにKINGのセルフアンサー曲なのでは、と感じさせる部分が非常に多くなっています。
盛り上がりがサビのある後半の寄っていたKINGと対比させて頭から叩き付けるようにサビを歌って盛り上げるQUEEN、どっしりと座って構えるように音が重なって鳴り続けるKINGに対してサビに向けて迫るように段々と音が重なっていくQUEEN、八分音符のシンコペーションが多用されるKINGに対してサビを四分音符で重く歌うQUEEN、と対比されてる要素を抜き出してみるときりがありません。
なのにどちらも誰か一人に語りかけるような歌詞である点やその相手と踊ることを歌っている点で共通していて激エモなんです。
是非とも大バズりしたKINGとセットで聞き比べてみてください。
ボカロはいいぞ
五曲だけ紹介すんならすぐ終わるだろ~~なんなら選曲が一番時間かかるかもなガハハとか思ってたのになんだかんだ五千字くらいの記事になってしまいました。おかしいな
今回泣く泣く紹介を見送った曲や22年前半より前に投稿された曲で紹介をしたい曲などまだまだ沢山ございますので多分近いうちにまたボカロ布教シリーズを書くと思います。
ボカロの何よりいい所は沢山の人が集まって音楽を作る場であるために絶対に一曲は自分の琴線に触れる曲がある点だと思っています。
今や膨大になったボカロ曲からピンと来る曲に出会える快感はDJのディグる行為のそれと同じような独特のそれでしか得られないものであるので興味がありましたらやってみてください。
それでは私はボカロのプレイリストを流しながら寝ます。おやすみなさい~~